ACLSプロバイダーコース 医療従事者向け
成人の二次救命処置(Advanced Cardiovascular Life Support: ACLS)を学ぶためのコースです。ACLSでは救急外来や病棟での急変への対処方法を学習するため、医療従事者である以上必ず身につけておくべき知識と技能です。
本コースでは気道確保のための医療器具や薬剤の投与、心電図の判読などの医療知識を含むため、JCS-ITCでは医療従事者に限定したコースと位置付けています。また事前にBLSコースを受講しておくことを必須としています。
特徴
ACLSは一人で施行できるものではなく、チームで作業を分担しながら効率よく蘇生処置を進める必要があります。 本コースではチームリーダーやチームメンバーに求められる救命処置についてマネキンを用いて実習します。 また単に蘇生処置を学習するだけではなく、心停止に陥る前の徐脈や頻脈の状態でどう対処するのかについても実習します。 また心停止の背景にある急性冠症候群や急性虚血性脳卒中について、DVD を見ながらディスカッションし、理解を深めていきます。
ACLS公募コース情報
JCS-ITC2024/12/22中国支部山口大学医学部HeartCode ACLS part2コース
- 開催支部
- 中国
- 開催施設
- 山口大学医学部
- 開催日
- 12/22/2024
- 募集期間
- 11/13/2024〜12/08/2024
JCS-ITC2025/01/11-12四国支部徳島赤十字病院ACLSコース
- 開催支部
- 四国
- 開催施設
- 徳島赤十字病院
- 開催日
- 01/11/2025
- 募集期間
- 08/30/2024〜12/20/2024
JCS-ITC2025/01/11-12東海支部独立行政法人地域医療機能推進機構中京病院ACLSコース
- 開催支部
- 東海
- 開催施設
- 独立行政法人地域医療機能推進機構中京病院
- 開催日
- 01/11/2025
- 募集期間
- 11/16/2024〜12/21/2024
JCS-ITC2025/01/12関東甲信越支部榊原記念病院HeartCode ACLS part2コース
- 開催支部
- 関東甲信越
- 開催施設
- 榊原記念病院
- 開催日
- 01/12/2025
- 募集期間
- 09/01/2024〜12/22/2024
JCS-ITC2025/01/18-19近畿支部和歌山県立医科大学ACLSコース
- 開催支部
- 近畿
- 開催施設
- 和歌山県立医科大学
- 開催日
- 01/18/2025
- 募集期間
- 05/10/2024〜12/15/2024
JCS-ITC2025/01/25近畿支部国立循環器病研究センターHeartCode ACLS part2コース
- 開催支部
- 近畿
- 開催施設
- 国立循環器病研究センター
- 開催日
- 01/25/2025
- 募集期間
- 02/26/2024〜12/22/2024
内容
- 蘇生科学
- 体系的なアプローチ
- 実習/テストステーション:質の高いBLSの実習
- 学習/テストステーション:気道確保
- テクノロジーの確認
- 学習ステーション:急性冠症候群
- 学習ステーション:急性期脳卒中
- チームダイナミクスとメガコード
- 学習ステーション:心停止
- 学習ステーション:血管確保(オプション)
- 学習ステーション:死への対応(オプション)
- 学習ステーション:徐脈
- 学習ステーション:安定性頻拍および不安定性頻拍
- 学習ステーション:心拍再開後の治療
- 学習ステーション:メガコード実習
- メガコードテスト
- 筆記試験
- 補習
対象者
原則として医療従事者(医師・看護師・救急救命士など日本国内での医療国家試験有資格者)。
なお、臨床経験を有している方が望ましい内容が多く含まれていますので、医療従事者をめざしている学生(医学生、看護学生、薬学部学生など)の受講は原則として認めておりません。しかしながら、十分に熱意と知識を有し、共用試験とOSCEを合格した学生およびその準備段階にある学生についてはこの限りではありませんので、各コースの責任者(コースディレクター)にご相談ください。この場合でも、他の受講者と同様にスキル評価・筆記試験に合格できなければ不合格と致しますのでご了解ください。
受講の要件
JCS-ITCでは、AHA BLSプロバイダーコースを履修していることをACLSプロバイダーコースの受講要件としています。
以下のいずれかに該当するかをご確認ください。
- (初回受講)有効期限内のBLSプロバイダーカード(eCardまたは以前の紙カード)を受講当日に提示できること。
- (更新受講)有効期限内のACLSプロバイダーカードeCardまたは以前の紙カードを受講当日に提示できること。ただしBLSプロバイダーカードの有効期限は問わない。
※更新受講について
知識やスキルは時間とともに低下していきます。AHAはACLSプロバイダーコースで習得した知識やスキルを維持し、さらに最新のものにアップデートするため、2年ごとの再受講をお勧めしています。ACLSプロバイダーカードの有効期限は2年間ですので、有効期限が切れる前に再受講していただく場合、『更新受講』としてBLSプロバイダーカードの有効期限を問わず、また受講料を減額しています。
※過去にACLSプロバイダーコース・HeartCode ACLSコースを受講していても、ACLSプロバイダーカードの有効期限が切れている場合は、「初回受講」となります。
※プロバイダーカード(以前の紙カード)を紛失した場合、受講歴確認については各支部事務局へお問い合わせください。
※プロバイダーカード(eCardまたは以前の紙カード)の提示ができない方は、受講当日であってもコースの受講をお断りすることもございますのでご注意ください。
※なお受講希望者多数の場合には、施設の重複を避けるなど、地域性も考慮して選考させていただきます。
※またACLSコースの更新目的で、ACLS-EPコースを受講していただくこともできます。ACLS-EPコースは上級者向けのコースであり、ACLSコースで身につけた内容をさらにレベルアップすることができます。ACLS-EPコースは一日で修了します。
所要時間
2日間 (参考例 初日 8:30〜17:00、2日目 8:30〜17:00)
内容が多岐にわたるため通常は2日間にわけてコースを行っています。 また確実に手技が身に着くよう、必要に応じて時間を延長しています。 さらに学習効果を高めるため適宜休憩時間を取りながら進行していきます。 各コースによって設定された開始・終了の時間が異なりますし、実習の状況によっては終了時間が多少前後することもございます。 各コース案内をよくご覧になり、行き帰りの交通手段はゆとりを持って確保してください。
受講料
- 初回受講: 37,400円(34,000円+消費税3,400円)
- 更新受講: 20,900円(19,000円+消費税1,900円)
持参するもの:必須
- 有効期限内のBLSプロバイダーカード(初回受講のみ)
- 有効期限内のACLSプロバイダーカードもしくはACLS-EPカード(更新受講のみ)
- テキスト: ACLSプロバイダーマニュアル 2020(日本語版)
- ACLS受講前自己評価の結果(後述)
- 筆記用具
テキストについて
単行本と電子書籍版があります。どちらでも構いません。
【 単行本 】
ACLSプロバイダーマニュアル AHAガイドライン2020 準拠
[出版社]株式会社シナジー
[著者]American Heart Association
[ISBN]978-4-910915-24-1
ACLSポケットリファレンスカード付き/A4判/216ページ/フルカラー
[定価]14,410円 (本体 13,100円+税10%)
全国の書店ならびにネット通販などでご購入いただけます。
【 電子書籍版 】
ACLSプロバイダーマニュアル(電子書籍)
[著者]American Heart Association
[ISBN]978-1-61669-915-4
ACLSデジタルリファレンスカード付き
[定価] $62.40
事前学習について
- ご自身の習熟度を評価し、補足的なレビューおよび実習の必要性を判断するために【ACLS受講前自己評価】を済ませておいてください。合格スコアは70%です。
- コース当日に【受講前自己評価】の結果を提出していただきます。(必須)
【ACLS受講前自己評価】はこちら(https://elearning.heart.org/ja/course/937)からアクセスできます。
※上記ページを開いて「このコースを開始する」をクリックすると、「アカウント作成またはサインイン」というページに移ります。アカウントをお持ちの方はそのままサインインしていただき、また新規ユーザーの方はアカウントを作成してから受講してください。
- 蘇生シナリオでBLSのスキルと知識が必要となります。BLSヘルスケアープロバイダーマニュアルの内容を再度ご確認ください。当日コースのはじめに、成人の一人法CPRとAEDの実技試験があります。
- ACLS プロバイダーコースでは、アルゴリズムや薬物に関する講義はありません。事前にそれらを学習せず自己評価も行わずに参加されますと、コース中の学習と理解が不十分となりACLS プロバイダーコースを合格できないこともあります。
- 【ACLS受講前作業】(https://elearning.heart.org/ja/course/993)を事前学習するとより理解が深まりますが、3時間程度かかるため必須とはしていません。
コース当日の健康状態について
ACLSコースは実技中心の講習会であり、胸骨圧迫(成人傷病者の場合、少なくとも100回/分の速さで、胸壁が少なくとも5cm沈む程度の力で押す)の練習には体力が必要です。 AHA は「命を救える」真のACLS技術を習得するためのコースを提供しており、その実力を実技試験で示せる方に対してのみ修了カードの発行を認めております。 このため実習も実技試験も身体的な理由によって省略あるいは簡略化することができません。 従いまして、以下に該当される方は、各コースの責任者までお問い合わせください。
- 腰痛や腱鞘炎など整形外科的な問題がある方
- 妊娠中の方
また受講前の体調管理にはくれぐれもご注意ください。体調のすぐれない方はコースに参加していただけない場合がございますので、必ず各コースの責任者までご連絡ください。とくに発熱している場合は、コースに参加していただくことができませんので、あらかじめご了解ください。
- 嘔吐や下痢の症状がある方
- インフルエンザなどの上気道感染がある方
- COVID-19に罹患している、または濃厚接触者に該当する方
食事・軽食について
リフレッシュし学習効果を高めるため、コースでは飲料水やお茶菓子を用意しています。但しコースにより開始・終了時間が異なりますため、コース中に提供される食事や軽食に関しては各コースの案内をご確認ください。
服装について
本コースは実技が中心です。床においた人形を用いてCPR を行いますので、動きやすい服装をおすすめします。特に女性の方は、胸元の広く開いた服装やハイヒールの着用はご遠慮ください。また髪の長い方は、講習の際に邪魔にならないよう、おまとめください。
コースの合格基準
- すべての実習に積極的に参加する。
- 一人法CPR/AEDテストに合格する。
- 呼吸管理のテストに合格する。
- メガコード実技テストに合格する。
- 筆記試験で84%以上得点する。